竹原ピストル 37歳の再スタート

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竹原ピストル。
この名前にピンと来なくても、ロックバンド「野狐禅」は知っているという人もいるでしょう。
あるいは、松本人志監督の映画「さや侍」を見た人なら、エンディングに歌っていたお坊さんと言えば思い出すかもしれません。

竹原さんは、千葉県出身のソロミュージシャン。10月22日にメジャーデビューアルバム「BEST BOUT」をリリースします。
実は、彼がメジャーデビューするのは今回が初めてではありません。
1度目は、ロックバンド「野狐禅」のボーカルとしてデビューしました。
「野狐禅」解散後はインディーズでソロ活動を続け、映画「さや侍」の主題歌「父から娘へ~さや侍の手紙」で2度目のメジャーデビューをしましたが、シングル1枚とアルバム1枚をリリースした後はインディーズに戻っています。
それから3年。今年、彼は「野狐禅」時代に所属していた古巣・オフィスオーガスタに戻り、再びメジャーの世界へ返り咲いたのです。

アルバムのリリースと、それに合わせた全国ツアーを前にして、彼は今、全国のテレビやラジオを駆け回って宣伝活動をしています。
37歳という年齢、そして3度目のメジャーへの挑戦。
相当なプレッシャーがあると思いますが、彼はそんな悲壮感を微塵も感じさせません。
それは虚勢や強がりではなく、ただ純粋に、目の前の音楽活動を楽しんでいるのだと思います。

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ラジオでも、テレビでも、メディアに出演すると竹原さんは、写真付きの報告をブログにアップし、「楽しかった!」「嬉しかった!」と、子どものような素直さで心境を綴っています。
写真はいつも笑顔で、楽しくて仕方がないという様子で写っています。

好きなことをして生きていくって、こういうことなんだ、と、心にしみわたるような笑顔です。

反面、歌っている時は、これでもかというほど力を振り絞り、時には険しく、時には苦しそうに、語るように歌います。

「生きたいのか、死にたいのか、そんなことはときに、あくまでときに、どっちでもいいような気がするんだ。
そんなことより、生きたいなら生きたいなりに、死にたいなら死にたいなりに、ちゃんと人間か?目が眩むほど、真っ赤に真っ赤に、ちゃんと人間か?」
(「例えばヒロ、お前がそうだったように」より)

竹原さんの曲には、全くと言っていいほどポップさがありません。
それが、なかなかメジャーの世界でのセールスにうまく乗っていけない大きな要因なのでしょう。
でも、そこにこそ竹原さんの良さがあります。
どこまでも無骨で泥臭く、真正直な歌。それは、ほかの誰にも歌えない、竹原さんだけの歌です。

「なあ、空って自分の心だったよ。
あの頃、あの街の空がくすみきって、冷やかで、ブロック塀みたいに見えたのは、あの頃の俺の心が、
くすみきって、冷やかで、ブロック塀みたいだったからなんだ。
例え今日のあの街の空が重く垂れこめた曇天だろうと、今の俺にはすっからかんの快晴に映るはずさ。」
(「STAY FREE!!」より)

インディーズで活動した5年間、彼は年間300本のライブをこなし、全国にその名を刻んできました。
その成果が、今回のメジャーデビューでいよいよ花開くのではないでしょうか。
今、竹原さんの行く先には、青く青くどこまでも晴れた空が広がっているように思えます。

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