オタク出身アイドル・でんぱ組.incの進化

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アイドルユニット「でんぱ組.inc」をご存知でしょうか。
東京・秋葉原のカフェ&ライブスペース「ディアステージ」に所属する、6人組ガールズユニットです。

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秋葉原を拠点とするだけあって、メンバーは全員、マンガやアニメ、ゲームなどそれぞれの趣味に特化した、いわゆる「オタク」です。
代表曲の一つである「W.W.D」は、そんな彼女たちの過去を綴った、いわば自己紹介ソング。
「いじめられ 部屋に引きこもっていた ゲーセンだけが 私の居場所だった」という、何ともネガティブなこの曲の始まりは、センターを務める古川未鈴さんの実体験を歌詞にしたものです。
古川さんは「アイドルになってイジメッっ子を見返す」という決意を原動力に、結成当初からグループの中心となってメンバーを引っ張ってきました。
幾度かのメンバーの入れ替わりを経て、現在の6人体制になって初めてのワンマンライブの日、古川さんはファンに向かってある宣言をします。
それは「この6人で、武道館でライブがしたいです!」というものでした。
人見知りでMCも苦手で、たどたどしい口調になりがちな古川さんが、この時は強くはっきりと言い切ったのが印象的でした。
そして、この宣言から約2年後の2014年5月6日。
彼女たちは、夢の舞台に6人で立つことに成功したのです。
日本武道館でのライブは、でんぱ組.incの歴史を振り返るような演出が成され、彼女たちを支えてきたファンを感動の渦に巻き込んだのでした。

それから少しずつですが、でんぱ組.incはメディアでの露出も増えて、その名を目にする機会が多くなってきました。
10月からは、フジテレビで秋葉原のサブカルチャーを紹介する番組「でんぱジャック-World Wide Akihabara-」のMCを担当するそうです。深夜帯とは言え、彼女たちにとって初めての地上波での冠番組。でんぱ組.incの名を更に広めるための、大きなチャンスとなるでしょう。
また、この夏はツアーで全国を回るかたわら、数々のフェスやイベントにも参加し、常にパワフルなステージを展開してきました。
ダンスパフォーマンスや歌自体、武道館前と比べると飛躍的に向上していて、彼女たちの努力のほどがうかがえます。
「W.W.D」の中でキーワードとなった「マイナスからのスタート舐めんな!」という歌詞は、そんな彼女たちの底力を表現しているように思えます。

「ちゅるりちゅるりら」のミュージックビデオ

でんぱ組.incの最大の魅力とは何でしょう。
それは、「オタク」と「アイドル」という、相反する二つの属性を共存させているところにあるのではないでしょうか。
キラキラと輝くアイドルになった今でも、彼女たちは変わらず「オタク」であり続けています。
それは、彼女たちのアイデンティティとも言える部分なのだと思います。
でんぱ組.incの成長をずっと見守ってきたファンにとっても、やっぱり「オタク」である彼女たちこそが共感できる対象であり、ほかの多くのアイドルと一線を画すポイントとなっているのでしょう。

「ただのオタク」と、でんぱ組.incの6人は自らを卑下してそう言いますが、数年前、彼女たちは紛れもなく「ただのオタク」でした。
それが今や、見事な進化を遂げて、「オタク」を内包した新しいアイドルとして、ファンを魅了しています。
マイナスからスタートして、大きなプラスを生み出した奇跡。
彼女たちなら、これからもたくさんの奇跡を起こしてくれそうな気がします。
オタク出身アイドル・でんぱ組.incから目が離せません。

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画像の出所:matome.naver.jp

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